□ プロローグ
おお〜い何を採っているんか?
『・・・〜 ミソソバを 採っているんだよ 』
『ん〜土用の丑の日、こうして、村の衆が 皆して
刈り取るんだよ』

ミソソバって何だい ?
『ミソソバ!! ・・・ん〜ん牛額草と言ってな、牛の顔に
そっくりなんだよ』

そんなもの採って何になる?
『石田散薬と言ってな、此処らの村 じゃ有名な
お大尽、土方様 が昔から、言い伝えられた
打ち身、くじきの薬を作るんだよ 』
『水、湯で呑むけど、酒 でも飲めるんで
酒好きにはやめられないそうだよ 』

『草採りも、 おお〜お腰 が痛てぇ〜
散薬でも飲んで、みっかぁ〜』

たかが散薬!!何で今頃大事そうに?
『歳さんがな、これを持って、行商に
出たそうだ』
『新選組も常備薬で結構重宝にしてたらしいよ』
□ ミソソバ採り
6月梅雨 真っ盛り、今にも雨振りそうな午後のひととき、散薬作りに命かける『ゆうさん』の声に
集まった、探究心旺盛な物好き、いや失礼、採集家 老若男女 8名が満願寺駅に集合した。
そう此処にこられた採集家はすでにプロローグに在るような対話はしっかりとイメージ
されておられこの広い浅川で、幻のミソソバ(俗称牛額草)のご対面に期待感を寄せて
遙、都心部から来られているのだ 。
果して幻の草との対面は可能なんだろうか?
心踊らし、足早に 現場に 急ぐ・・・・。
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